大人は頭を抱え、子どもはウキウキする「お年玉」
では、なぜ「お年玉」というのかご存じですか? ここではお年玉の由来や相場などをご紹介していきます。
◆お年玉の由来とは?
お年玉といえば「お金」ですよね。
ただし、もともとは「お餅」だった…そうです。
これには「年神様」が関係しているといいます。昔は、新年の初めに年神様から新年の「魂」をわけていただく…と言われていました。
しかし、魂をわけていただくといってもどうやって行うのでしょうか? それは、餅玉に家にいらした年神様の御魂が宿り、それを家長に「御年玉」として分け与えたことだと言われています。
◆お年玉の意外なマナー
お年玉は誰にでもあげていいと思いがちですが、実は誰にでもあげていいというわけではありません。
また、その他にもマナーがあります。
下記で見ていきましょう。
「お年玉をあげてはダメな人」…自分より目上の人、年上の家族
※上司の子どもの場合などは、現金にはせず、図書カードや商品券などがいいとされています。
「お札はどうする?」…新札で包むのがマナーとされています。年末年始金融機関はお休みになってしまうので、早目に用意が必要です。ですが、急に必要になった場合や金融機関に行けなかったときには、なるべくシワのないきれいなお札を選べば問題ありません。
「お札の折り方」…お札の折り方にも決まりがあります。お札の左側を先に折り、肖像が内側にくるように三つ折りにします。そして、ポチ袋を表にし、折った紙幣がさかさまにならないよう表を上にして入れます。 「硬貨の入れ方」…硬貨も絵柄がある表を上にしていれましょう。
「金額」…金額は奇数がよいとされています。4や9の「死」や「苦」を連想する数字はやめておきましょう。
◆近年のお年玉の相場
「お年玉っていくらあげたらいいの?」と悩みますよね。
近年のお年玉の相場を見ていきましょう。
・乳幼児(0~2歳)…0円
・未就学児(3歳から6歳)…500円、1000円(まだもらったことを親に言うのを忘れる可能性もあるので、親がいる前で渡すのが良い)
・小学校低学年(1年生から3年生)…1000円から3000円
・小学校高学年(4年生から6年生)…3000円
・中学生…5000円(4000円は避ける)
・高校生…5000円か1万円
・大学生…あげないが大多数。あげるなら1万円が相場。
祖父母や親戚との関係性や経済状況でも違ってくるので、多少の差はあります。
◆お年玉の本来の意味を知ることで、より一層気持ちを込めて渡せますね
大人にとっては「お年玉」といえば、ただお金が出ていくという頭の痛い問題だったかもしれません。
しかし、昔からの本来の意味を知ることで「今年1年、元気でいてね」と気持ちを込めて渡せるでしょう。
あげる方ももらう方も、どちらも気持ちの良いものでいたいですね。