家事の大変さが理解されないのはなぜ？夫婦での家事分担の実態とは

「家事の何がそんなに大変なの？」「料理や掃除くらいできて当然」と言われ、現状に対して不満を感じている方も多いのではないでしょうか。

家事は大変な労働です。しかし、周囲にはその大変さがなかなか伝わりません。なぜ家事の大変さが理解されないのでしょうか。

この記事では、家事の大変さが理解されない理由や、夫婦での家事分担の実態などを解説していきます。家事をサポートする便利なサービスも紹介するので、ぜひ最後までお読みください。

家事で大変なこと – 夫婦での分担は？

共働き家庭が増えましたが、家事の分担は男女で差があることがわかっています。2018年に実施された『第6回全国家庭動向調査』では、家事の80％以上を妻が担っているという実態が報告されました。

家事は労働でありながら、報酬を得ることができません。そのため、会社で働くより気楽だと思われがちですが、家事には明確なゴールがなく、やりがいを感じづらいといった辛さがあります。

また家事は私生活の延長にあるため、プライベートとの境界が曖昧です。そのため、メリハリをつけて過ごすためには、タイムスケジュールを自分で考える必要があります。このような点も家事特有の大変さといえるでしょう。

大変な家事トップ3

家事の種類はさまざまですが、特に大変だと感じる家事はどのようなものでしょうか。

食事の準備

食事の準備には、献立決め、食材の買い物、調理・盛り付け、食器洗いなどさまざま工程が発生します。毎日異なる献立を考えるのも大変ですが、家族が多い場合は購入する食材や料理の量も多くなり、かなりの重労働です。

また、小さな子どもがいる家庭では、子どもの相手をしながら準備をしなくてはなりません。夫婦共働きやシングルの家庭では、仕事の疲労を抱えたまま食事の準備をすることにもなるため、大変さもひとしおです。

掃除

掃除はこまめに行なうことが大切とわかっていても、いざ実行するとなると気が重くなりがちです。週末にまとめて掃除をしようとしても、思うようにはかどらないこともあるのではないでしょうか。

掃除は身体への負担も大きめです。掃除機をかけるだけでも、家具を移動したり、しゃがんだりと、さまざまな体勢をとる必要があります。

一生懸命きれいにしても、家のなかはすぐに汚れてしまいます。「せっかくきれいにしたのに……」と、掃除をすることに虚しさを感じる方も少なくありません。

洗濯

洗濯はただ衣服を洗って干すだけではありません。まずは干してある洗濯物を取り込んで、きれいに畳み、収納する作業があります。

洗う際も、ひどい汚れがあれば下洗いが必要です。また洗濯に使う水が冷たいと、指がかじかんで思うように作業が進まないこともあります。

家事が大変だと言うのは甘え？わかってもらえない理由

家事の大変さは、なかなか配偶者や家族には理解されません。

大変さが理解されないのは、家事は女がするもの、という先入観があることが挙げられます。一昔前は、男が外で働いて女は家を守るというのが、一般的な家庭の風景でした。そのため、心のどこかで「家事は女がやって当然」と思ってしまうのです。

また「家事より会社の仕事のほうが大変」ととらえられる傾向もあります。家事の大変さが理解されず、1人で作業をこなすような環境では、家事にやりがいを感じるのは難しいでしょう。

家事には「通常の家事」のほかに「見えない家事」が存在しています。見えない家事とは、食材や日用品の管理、食事の献立を考える、ごみを分類するといった、目立たないけれど大切な家事のことです。こうした細かな家事があることを周りが理解していないことも、家事の大変さがなかなか伝わらない理由の一つです。

家事をサポート！代行サービスで家事の負担を軽減

家事とは長い付き合いになるため、負担を軽減するサービスを上手に活用するのがおすすめです。

料理代行サービス

夕食の準備などを依頼できるサービスです。プランによっては、料理の作り置きや買い物もお願いできる場合もあります。料理をする工程の、どの部分のサポートをお願いするかは、事前によく確認するようにしましょう。

家事代行サービス

水回りや部屋掃除、洗濯などの日常清掃をはじめ、食事の準備など家事全般をお願いできるサービスです。料金やコース内容をよく確認して、任せる家事の範囲を決めましょう。プランを組み合わせる際は、苦手な家事や負担の大きい家事を選択するのがおすすめです。

ハウスクリーニング

「徹底的に家のなかをきれいにしたい！」という場合は、プロに依頼してしまいましょう。

ハウスクリーニングは、掃除のプロによる専門的なクリーニングサービスです。エアコンやレンジフード、窓ガラスなどの清掃も依頼することができます。清掃のノウハウがあるスタッフが対応するので、自分で作業するよりもきれいに仕上がります。

まとめ

家事は大変な仕事でありながら、なかなか周囲にその大変さが理解されません。女性の社会進出が進む一方で、家庭での家事分担はまだまだ女性に頼っている状況です。円満な家庭生活のためにも、家事内容の見直しや、夫婦や家族で家事を分担していくことが大切です。

家事は長く続く仕事です。時には家事代行サービスなどを利用して、家事と無理なく付き合っていきましょう。