毎日の暮らしを成り立たせるうえで、家事は必要不可欠な存在です。とはいえ、家事が苦手でできるだけ避けて通りたいと思う方も多く、「なぜこれほど苦手だと感じるのだろう?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
すべてを完璧にやり遂げようとしたり、家事以外に優先したいことがあったりすると、家事を苦手だと感じてしまいやすい傾向にあります。そこで今回は、家事を苦手と感じる3つの理由と、苦手意識を減らすための解決策について解説します。
家事が苦手と感じる3つの理由
家事を苦手と感じてしまう理由は、大きく分けて3つあります。順番に紹介していきましょう。
家事以外にやりたいことがある
生活を営むうえで、家事は毎日どうしても発生してしまう労働です。どこかで終わるということはなく、生きている限りはずっと続きます。例えば、昨日掃除したばかりなのにもう汚れが目立っていた、などの場面に遭遇すれば、再び掃除しなければなりません。
同じ作業の繰り返しが何度も続くと、身体を休める時間を取れないばかりか、自分の趣味や仕事などに充てる時間がみるみるうちに減ってしまい、「もう家事はやりたくない」と感じてしまうケースは多いといえます。
いくら頑張っても正当な評価をしてもらえない
最近では家事を労働の一種とみなし、世間的にも「家事は労働である」という認識が広まりつつあります。しかし、家庭内で発生する労働であるため、どれほど頑張っても対価を得られるわけではありません。
さらに、「家事はやって当たり前」と考える方もまだまだ多く、いくら時間をかけて丁寧に取り組んだとしても、正当な評価をしてもらえないことも多いでしょう。特に専業主婦には顕著ですが、頑張りが認められないことが原因で、家事に苦手意識を持つ方も少なくありません。
思ったように家事をこなせない
家事には料理や洗濯、掃除などさまざまなものがありますが、すべての家事を要領よくこなせる方は多くありません。なかには苦手な家事がある場合がほとんどで、うまくこなそうとしても時間がかかってしまい、クオリティもともなわないケースは多いでしょう。
努力しているつもりでもうまくできない日が続くと、「自分はこんなこともできないのか」「こんなに頑張っているのにこれだけしか進まないのか」と感じてしまい、家事を苦手だと思い込んでしまいやすくなります。
家事の苦手意識を減らす解決策
家事は毎日続くものだからこそ、苦手意識を持ってしまうと精神的にも良い影響をもたらしません。そこで、家事の苦手意識を減らすための解決策をまとめてご紹介します。
楽しみながら家事をする
家事が苦手な方は、好きなことを織り交ぜると気分が乗りやすくなるでしょう。例えば、好きな曲やアップテンポの音楽をかけながら掃除をしたり、お気に入りの香りのアロマを炊きながら片づけをしたり、掃除グッズを好きなキャラクターのものに変えるなどの方法が考えられます。
家事に取りかかるときに自分の気持ちが上向くような仕掛けを取り入れて、楽しみながら家事をすることが苦手意識を払拭する手助けをしてくれます。
家事をする時間を決める
家事はどれだけこなしても、次から次へと新たな作業が出てきます。「いつまでやっても終わらない」と感じてしまうと、体力を消耗するだけでなく、苦手意識も強まります。「終わるまで続ける」のではなく、「家事の時間を決める」方向に意識を変えると、前向きに取り組みやすくなります。
「○時まで掃除をする」などのようにスケジュールを立てて作業を始めると、終わりが見えない作業をいつまでも続ける必要がなくなり、苦手意識も和らぎます。
苦手な家事の手を抜いてみる
「せっかく家事をするのだから完璧にこなしたい」と誰もが思うものですが、完璧を目指しすぎると時間がかかり、体力面でつらくなるうえに精神的なプレッシャーも大きくなります。特に、苦手な家事を完璧にやろうとすると膨大な時間がかかり、さらに苦手意識が強くなってしまう可能性もあるでしょう。
苦手な家事は思い切って手を抜いて、楽をすることを意識するのがおすすめです。料理が苦手であればレトルト食品や冷凍食品、お惣菜などを活用し、掃除が苦手であれば汚れが落ちやすい洗剤を選ぶなど、手間を省ける部分は意外と多く見つかります。
一人で抱え込まず家族に協力してもらう
専業主婦の場合は特に多い傾向にありますが、「自分がきちんと家事をこなさなければいけない」と気負ってあらゆる家事を一人でこなそうと頑張りすぎると、プレッシャーが高まり、苦手意識が強くなりやすいといえます。
一人ですべての家事を抱え込むのではなく、家族やパートナーに相談して、協力してもらうのも方法の一つです。自分から協力を促さないと、家事をつらく感じていることに気が付いてもらえない可能性もあります。
家事のプロフェッショナルに依頼する
苦手意識を乗り越えようといろいろな方法を試しても、うまく気持ちが乗らない場合には、家事のプロフェッショナルである家事代行サービスに依頼するのも選択肢の一つです。
すべての家事を依頼する必要はなく、料理や洗濯、掃除など、一部の家事だけをお願いすることも可能なので、自分が苦手とする家事だけを依頼するとよいでしょう。家事をつらく思う気持ちから解放されて、精神的にも楽になれます。
まとめ
苦手意識が大きくなればなるほど、終わりのない家事が肉体的にも精神的にも負担になります。少しでも苦手意識を軽くするためにも、自分なりに楽しみながら家事を続けられる工夫を取り入れるとよいでしょう。
スケジューリングや家事の分担でも苦手意識を払いきれない場合は、思い切って家事代行サービスを利用するのもおすすめです。苦手な家事から手を放すと、家事をこなさなければならないプレッシャーから解放されて、気持ちが大きく和らぎます。