同棲中の家事をどちらが担当するのかは、同じ屋根の下で日々の生活を営むにあたって重大な問題です。「相手が家事を手伝ってくれない」「自分ばかり家事を担当している」と不満を抱いて、喧嘩に発展するケースも少なくありません。
そこで今回は、喧嘩になってしまう原因やうまく家事分担をするコツを紹介します。二人にとってちょうど良い家事分担ができず、すぐに言い争ってしまい困っているという方は、ぜひ参考にしてみてください。
同棲中の家事分担はよくある喧嘩の原因
同棲を始めたばかりのカップルの家事分担は、よくある喧嘩の原因の一つです。ここでは、なぜ喧嘩になってしまうのかについて解説します。
今までのやり方と違う
同棲を始めたばかりの頃は、お互い別々の環境でそれぞれのルールに則って生活してきたために、相手が想定外の行動をとると不満を持ちやすい傾向にあります。例えば、家事の方法が自分とは異なっていると、つい口を挟みたくなり、「実家ではそんな洗濯物の畳み方はしなかった」「私ならそんなやり方は選ばないし、良くない方法だ」などと、不満ばかり矢継ぎ早に伝えてしまう場合もあるでしょう。
しかし、不満を告げられた相手は「自分のやり方を否定された」と受け取るため、苛立ちを募らせて感情的に反論し、結果的に大喧嘩に発展します。
自分だけが大変な思いをしていると考えてしまう
家事は共同作業の機会が少なく、基本的に一人で行なうものです。キッチンに立って料理をするのも、洗濯機を回したり掃除機をかけたりする作業も、基本的には複数名で行なう機会はめったにないといえるでしょう。
だからこそ、「相手が日頃からどのような家事を担っているか」をはっきりと把握できず、「自分ばかりが家事を頑張っていて大変な思いをしている」という気持ちになりやすい傾向があります。特に共働きの二人が同棲しながら家事をすると、自由な時間を持てずにストレスが溜まり、相手にぶつけてしまう悪循環を招きやすくなります。
そもそも同棲中の家事には何があるのか
家庭内で発生する家事には、具体的にどのようなものが挙げられるのでしょうか。ここでは、同棲中の家事をジャンルごとに紹介します。
料理の準備や買い出し
料理は代表的な家事の一つです。一日3食の調理だけではなく、メニューを決めたり、食材の買い出しを行なったりする工程も含まれます。食事を終えたあとは食器を下げて洗うことも、広義には料理とみなすことができるでしょう。
洗濯
溜まった衣類を仕分けて洗濯機を回し、洗濯が完了したらしわにならないように素早く干して、乾いたあとはきれいに畳んでしまうのが「洗濯」の一連の流れです。ただ洗うだけであれば機械が自動的に進めてくれますが、干したり畳んだりする工程は手作業になるため、思ったよりも手間がかかります。
部屋や水回りなどの掃除
室内や風呂・トイレなどの水回りの掃除も家事のなかでは重労働です。床に掃除機をかけるだけではなく、散らかった小物を片づけたり、整理整頓したりする必要があります。片づけたときに出たゴミを集めて分別し、所定の日にゴミ出しをする作業も発生します。
同棲カップルがうまく家事分担をするコツ
お互いに協力し合い、きちんと家事分担をすることで、家事が喧嘩の原因になるリスクを減らせます。家事分担をするコツを見ていきましょう。
家事分担表を作る
パートナーがしっかり家事を受け持っているのか見えにくいと喧嘩の原因になりやすいため、エクセルや家事管理アプリなどを利用して、家事分担表を作成するのがおすすめです。家事分担表でお互いの担当している家事を可視化することにより、担当範囲や労働量が明確になるため、「自分ばかりが苦労している」と感じて不満を溜め込むことがなくなります。
お互いのやり方に文句を言わない
これまでまったく異なる生活スタイルで過ごしてきたため、お互いに納得のいかないやり方は数多くあるでしょう。しかし、ストレートに不満をぶつけると、言い争いに発展します。相手のやり方に口を挟まないだけでなく、洗濯物のしまい方や掃除のやり方、食器を洗うタイミングなど、事前に話し合って家事のルールを決めておくとトラブルが少なくなります。
感謝の気持ちを伝える
忙しい日々のなかで家事をこなしていると、自分の仕事が終わっただけで充実した気分になるものです。しかし、相手も同じだけ自分のために家事を担ってくれているので、感謝の気持ちを忘れずに伝えることが大切です。
家事を分担しているからといって、必ずしも好んで家事に取り組んでいるわけではないため、小さなことでも相手に感謝を伝えることで、お互いのモチベーションが持続し、良好な関係を保てます。
二人で一緒に家事を行なう
家事の分担を決めたとしても、絶対に取り決めを守らなければならないわけではありません。もし相手が家事をしているタイミングで自分にも余裕があるなら、積極的に手伝いを申し出てみるとよいでしょう。一人で取りかかるよりも家事が早く終わるうえに、コミュニケーションのきっかけにもなるため、自然と距離が縮まります。
息抜きする時間も大切
家事分担を心がけていても、お互いに忙しかったり余裕がなかったりして、疲労感でいっぱいになってしまうと、コミュニケーションをとる時間を確保できなくなる日もあるでしょう。ストレスが溜まって、喧嘩に発展してしまう可能性もあります。ときには家事代行サービスなどを依頼して、お互いの自由な時間を作り出すことも大切です。
まとめ
同棲中の家事分担は、お互いに不満を抱えてストレスが溜まり、喧嘩に発展しやすい部分です。相手がどの家事を担当しているのか家事分担表などを活用して可視化したうえで、お互いのやり方を認め合いながら一つひとつ片づけていくことが大切です。
相手が家事をすることが当たり前になると、感謝の気持ちを伝える機会が減りがちになるため、その都度言葉にするとよいでしょう。どうしても余裕がない場合は家事代行サービスなどに頼ると、二人のコミュニケーションの時間を捻出できます。