共働きの家庭は仕事が終わってから家事をこなさなければならないため、効率よく一つひとつの家事をこなすことが大切です。とはいえ、疲れていると思うように進まないことも多く、どのような方法を使えばうまく分担できるのかわからないという方もいるのではないでしょうか。
忙しい毎日のなかで効率的に家事を行なうには、家事分担表の作成が効果的です。そこで今回は、家事分担表のメリットや作成の際のポイント、家事に使える時短テクなどを紹介します。
共働きで家事分担表を作るメリット
育児や家事と仕事を両立させようと頑張る人が抱えがちな悩みはいくつかあります。家事分担表を作成することは、その悩みを解消することにもつながります。まずは、家事分担表を作るメリットについて見ていきましょう。
お互いが担当する家事が明確になる
家事分担表を使ってお互いが担当している家事を明確にしておかなければ、相手が本当に家事を担っているのかわからないため、「自分ばかり大変な目に遭っている」と思ってしまい、喧嘩に発展しやすくなります。
あらかじめ二人で話し合って割り振りを決めておき、家事分担表に書き表しておくことで、お互いがどの家事を担当しているのか可視化できるため、トラブルになりにくくなる効果が期待できます。
担当する家事のスピードや質が高くなる
家事を分担すると、どちらか一方がすべての負担を背負う必要がなくなるため、自分の家事に集中できるようになって家事のスピードが速まったり、質が高くなったりします。気持ちに余裕をもって家事に取りかかれるため、心理的な負担も減り、作業効率もアップします。
得意な家事を担当してモチベーションが保てる
家庭内にはさまざまな家事がありますが、得意・不得意な家事は人によって異なります。苦手な家事を無理に続けるとやる気の減退にもつながり、なるべく早く終わらせようと手抜きになったり、家事そのものを苦痛に感じてしまったりする場合も少なくありません。
家事分担表を活用してお互いが得意な家事を担当すると、途中で嫌にならずにモチベーションを保ち続けることができます。
【共働き】家事分担表を作るポイントや作り方
ここでは、家事分担表を作るポイントや作り方について紹介します。丁寧に整理することであとからトラブルが起こる可能性を下げられるので、二人で協力して作り上げましょう。
普段行なう家事をリストアップ
日常的に行なっている家事を1つずつリストアップし、家庭内にある思いつく限りの家事を洗い出しましょう。「洗濯」などの大きなカテゴリではなく、「洗濯物を干す」「乾いたあとの衣類の取り込み」「洗剤の補充」など、できるだけ細分化しておくことが大切です。
お互いの得意・不得意な家事を把握する
お互いの得意な家事と不得意な家事を把握して、担当範囲を切り分ける際の目安にしましょう。リストアップした家事の一覧から、お互いに自分が担当したいものを順番に決めていくのがおすすめです。
得意な分野を担うことで時短につながり、1回ごとのクオリティアップも期待できます。ただし、もしどちらも苦手な家事があれば、家事代行サービスに依頼するのも手段の一つです。
お互いに平等な家事分担をする
お互いに不利な点がないように、なるべく平等な家事分担を意識しましょう。自分の担当ではない家事に対してあれこれと口を挟むと喧嘩の原因になるため、「相手のやり方には意見しない」などのルールを決めておくことも大切です。
ポイントをおさえた家事分担表の作り方
家事分担表の作成方法には決まった形はありませんが、管理しやすい形を選ぶとよいでしょう。代表的な方法をいくつかまとめて紹介します。
ホワイトボードを使って家事分担表を作る
ホワイトボードを活用すると、パソコンなどを使わずに書いたり消したりしながら作業を進められるため便利です。あらかじめ1週間分に分割しておき、曜日別にスケジュールをマグネットなどで管理するとよいでしょう。
エクセルを使って家事分担表を作る
項目の管理が目的なので、エクセルで家事分担表を作成すると視覚的にわかりやすく、印刷や保存も手軽にできます。インターネット上には無料で活用できるテンプレートを提供しているサイトも多数あるため、表の作り方が難しいと感じる方は、テンプレートを活用するのも方法の一つです。
スマホアプリを利用して家事分担表を作る
家事分担表の作成機能が備わっているスマホアプリを使用すると、短時間で自動的に作成できるので便利です。代表的なアプリとしてはiOSで提供されている「家事の名は」「Cross」、Androidに対応している「家事ノート」、両方で利用可能な「魔法の家事ノート」「Yieto」「家事シェアボーード」などがあります。
家事分担表以外にもおすすめの家事時短テクを紹介
家事分担表のほかにも、家事の負担を軽減するための時短テクは存在します。次の3つのポイントを意識してみましょう。
便利な家電を導入する
家事をサポートしてくれる家電を導入すると、今まで人の手で行なうしかなかった家事を自動化できます。お掃除用のロボットや食器洗浄機、調理家電など、日々の暮らしを便利にしてくれる家電がたくさんあります。
気になった汚れはすぐにお掃除
室内の汚れは長い間放置するとこびりついて落ちにくくなるため、「汚れているな」と気が付いたときがベストな掃除のタイミングです。時間が経ってからまとめて掃除しようと思うとより多くの労力がかかるため、できるだけ早期に対処しましょう。
時間がなければ家事代行もおすすめ
共働きで帰りが遅かったり疲れていたりして、どうしても時間が取れない方は、家事代行サービスに頼るのもおすすめです。すべての家事を依頼すると費用が高くなりやすいので、お互いが苦手としている一部の家事だけを依頼すると、コストを抑えながら時短も実現できます。
まとめ
共働きの世帯は家事に充てられる時間が限られている場合も多いので、お互いが協力し合ってなるべく短い時間で家事を済ませ、プライベートな時間の捻出に努めましょう。家事分担表を使って細かい部分まで担当を割り振ることで、スムーズにタスクを管理できます。
最近では便利な家電も数多く登場しているため、積極的に力を借りるとよいでしょう。それでも時間がないという場合は、家事代行サービスを利用して家事の一部を任せると、疲れた体を休める時間を確保できます。