社会のグローバル化が進んでいる現在、日本国内で働く外国人労働者が増えています。グローバル化の影響は家事代行業界にも及んでおり、サービスを依頼したとき外国人スタッフの方がくることも珍しくありません。
そこで今回の記事では、家事代行でも増えつつある外国人スタッフの現状や、スタッフが外国人だった場合のメリット、サービス内容について解説していきます。
外国人による家事代行サービスが増えている現状
外国人スタッフの増加を知って、コミュニケーションや文化の違いなどに不安を感じるという方もいるかもしれません。
まずは、外国人のスタッフが増えている理由と、気になる外国人スタッフの品質について解説していきます。
外国人の家事代行についてビザの規制緩和が始まったため
家事代行業界に外国人スタッフが増えている理由として、まず若い日本人女性の就労率が低いという背景があります。
特に20代~30代の女性は結婚・出産をする方が多いため、家事と育児に追われて他のことに手を回す余裕が無くなりがちです。
このような事態に対して政府は就労率の低さをカバーするため、平成27年に「外国人家事支援人材受入事業」をスタート。それに伴い、外国人の家事代行に関するビザの規制緩和も実施されました。その結果、外国人スタッフが増加しているというわけです。
なお、緩和と言っても家事代行ビザを取得する場合は、フルタイムの正社員で直接雇用される、1年以上の実務経験を有するといった厳しい審査条件をクリアする必要があります。
フィリピン人の家事代行が多いが、世界最高水準の品質
外国人スタッフの中でも、特に多いのはフィリピン人の方々です。そもそもフィリピンは家政婦の本場であり、国策として家政婦サービス事業に注力しています。
フィリピン国内にも家政婦養成学校数多くあり、卒業すれば国家資格を与えられるほど尊重されているのです。
そのため、フィリピン人による家事代行サービスは世界一の品質を誇ると言っても過言ではありません。実際、フィリピンは諸外国に家政婦サービスを提供していますが、国によってはフィリピン人家政婦を雇うことが一種のステータスになっているほどです。
外国人に家事代行サービスを依頼するとこんな良いことが!
外国人スタッフに家事代行サービスを依頼した場合、どのようなメリットがあるのか解説していきます。
品質が高い場合が多い
先述した通り、日本の家事代行業界ではフィリピン人スタッフが数多く働いています。世界一の家政婦サービスを提供している国出身なので、仕事の品質がとても高いです。
その確かな仕事ぶりを聞いたのか、有名な政治家や芸能人の方々も利用していると言われています。
また、フィリピン人スタッフには真面目で語学力の高い女性が多いため、英語や日本語でのコミュニケーションもとりやすいと評判です。
余計な気遣いが少ない
日本人スタッフが派遣される場合、自分の母親と同世代くらいの方が来ると、何となく物事を頼みにくいと感じる方もいます。
その一方、外国人スタッフは言葉や文化の違いからか、程よい距離感を保ちやすいため、余計な気遣いをせずに済むことが多いのがメリットです。
言葉が違うと言っても必要なコミュニケーションはしっかりとれるので、意思疎通についても問題ありません。
子供が英語を話す機会になる場合もある
外国人スタッフの中でも、特にフィリピン人は全体的に人当たりが良いので、気軽に話すことができます。子供とも積極的にコミュニケーションをとる方が多いため、子供にとっては貴重な英会話の機会となるかもしれません。
また、業者の中にはフィリピン人の優れた語学力を活かして、英語教育のサービスを提供しているケースもあるようです。
フィリピン人スタッフを雇ったことがきっかけで、子供がグローバル社会で活躍する人材に育つ…といったこともあるかもしれません。
具体的には外国人にはどんな家事代行サービスをお願いできるの?
外国人スタッフにどんな家事代行サービスを依頼できるのか、その一例をまとめました。業者によって対応可否やサービス内容がそれぞれ異なるので、利用前は必ず事前確認をしてください。
掃除
部屋や廊下はもちろん、水回りなど自分ではなかなか掃除できない部分も含めて、しっかり掃除してくれます。仕上がりのクオリティも日本人スタッフと同じ、もしくはそれ以上です。
高齢者支援
介護など専門性を必要とする仕事は難しいですが、買い物代行や病院への付き添いといったサポートなら依頼できることがあります。高齢者支援サービスを利用するなら、どの程度まで対応してもらえるのか事前に確認しておきましょう。
英語を活かした子供の世話
英語教育サービスを提供している業者なら、日常会話レベルの英語を教えてもらうことができます。また、英語の絵本を子供に読み聞かせるといったことも可能です。特に小さい子供がいる家庭なら、利用してみる価値はあるでしょう。
まとめ
現在、日本の家事代行業界ではフィリピン人の方々をはじめ、数多くの外国人スタッフが活躍しています。外国人と関わる機会が少ない方の場合、不安を感じる方もいるかもしれません。
しかし、家事代行ビザを取得するには、厳しい審査条件をクリアする必要があり、確かな経験とスキルが保証されています。また、日本語や英語でのコミュニケーションもとれるので、意思疎通ができないのでは?という心配もいりません。どうしても不安を感じるなら、あらかじめ業者にしっかり相談しておくとよいでしょう。