2020年 7月からビニール袋が有料となり、早3年が経ちました。世間のCO2削減の動きが高まる中、企業もそれに伴う動きをしています。
例えば、プラスチックのストローを紙のストローにする企業が増えてきて、実際に使った方も多いのではないでしょうか。
そんな中で、私たち個人単位で環境に配慮できることもあります。今回は特に家庭でできることとして、ゴミの分別、ゴミ処理の仕方についてご紹介いたします。
ゴミの分別をしないとどうなるのか?
環境省の統計によると、2016年度の日本のゴミの総排出量は4,317万トン。
日本でのゴミの最終処分は、主に焼却処分か埋め立て処分です。
そのため、適切な分別をしないとゴミの焼却時にプラスチックを燃やすことになり、有害物質が発生する場合もあります。
また、埋め立て処分に関しても埋立地から温室効果ガスが発生します。
つまり、ゴミ分別を行うと、リサイクル可能なものを増やし限られた資源の有効活用と、処分のためのエネルギーや燃料消費量を減らし、温室効果ガスや有毒物質の発生量を削減することに繋がるのです。
ちなみに、最終的に焼却処分するゴミだとしても、自治体の指示に従って素材や種類によりしっかり分別すると、焼却処分時の消費エネルギーを削減することができるので、温室効果ガスの発生量を減らすことにもつながります。
捨てる前の処理ってどうする?
それでは、ゴミ捨て前にやるべき事、出来る事をご紹介します。
①プラスチックゴミ
プラスチックゴミがリサイクルされて新たなプラスチック製品になるということは、皆さんもイメージしやすいのではないでしょうか。
プラスチックゴミは汚れていると資源としてリサイクルできません。 そのため、目で見て汚れが取れていれば良い程度に、食器を洗った残り水などですすいでください。 すすいだ後、乾かしていただければベストですが、よく水切りするだけでもOK。
②生ゴミ
例えば、シンクのゴミ受けにたまった生ゴミや、調理中に出たその他のゴミは、ビニール袋ではなく新聞紙に包んで捨てましょう。
ゴミ処理場で効率良く焼却できます。
濡れた生ゴミを燃やすと焼却温度が下がり、エネルギーのロスにつながります。新聞紙を使うことによって水の吸収も出来、嫌な匂いの発生も抑えることが出来ます。
肉や魚を下処理した時の生ゴミをゴミ捨ての日まで冷凍庫で保管するしておくと、傷むことなく捨てられます。
さらに、生ゴミ特有の匂いや小バエの発生も抑えることが出来ます。こちらも新聞紙に包んで、使い終わったジッパー付きのプラスチック袋(シリアルなどの空袋)に入れて冷凍庫へ。プラスチック袋は洗って何度も使いましょう!