食中毒について家庭では発生することは無いと思っている方はいますか?実は、家庭でも食中毒にかかる可能性は十分にあります。
そのまま、知らずに料理していると食中毒になってしまうかも知れません。
そこで、この記事では食中毒の原因や危険性について徹底的に解説します。また、予防方法も一緒に紹介するので、食中毒が発生しやすい夏に向けて対策をしていきましょう。
食中毒の原因は細菌とウイルス
食中毒の原因は、細菌とウイルスです。細菌やウイルスが付着した食べ物を摂取することで、食中毒を引き起こします。
細菌性は、食べ物の中で増殖して菌を増やします。ウイルス性は、人の体内で増殖して感染症を発症させます。
症状としては、
などです。これらを放置しておくと、死亡事故に繋がってしまうことも。何か異変があったら病院に行くことが重要です。
食中毒を引き起こす細菌やウイルスは以下が挙げられます。
【細菌性食中毒】
- O-157などの腸管出血性大腸菌
- 黄色ブドウ球菌
- カンピロバクター
- サルモネラ
- 腸炎ビブリオ
- ボツリヌス菌
【ウイルス性食中毒】
特に、腸管出血性大腸菌やボツリヌス菌は過去5年でも死亡事故が発生しています。(参考:死者数が多い食中毒ランキング(2016~2020年)|MHCL WORKS LABO)きちんと対策しましょう。
台所に潜む食中毒の危険
ここからは、台所に潜む食中毒の危険性について紹介します。以下の箇所は、頭に入れながら対策していきましょう。
ほとんどの箇所に細菌が付きやすい傾向です。水回りは、細菌が繁殖しやすい環境である『栄養』『水分』『温度』が好条件に保たれている場所でもあります。
そのため、油断をしていると食べ物に細菌が付着してしまい、食中毒を発症します。そのため、しっかりと予防をしていきましょう。
次では、食中毒予防の3原則を紹介します。
食中毒予防の原則
食中毒予防の原則とは、公益法人日本食品衛生協会のサイト内で紹介されています。
微生物対策の基本は「つけない」・「増やさない」・「やっつける」
引用:食中毒予防の6つのポイント|公益法人日本食品衛生協会
- つけない:ハンドウォッシュをする・食べ物を付けない
- 増やさない:低温(10℃以下)にする
- やっつける:中心部75℃1分以上になるように加熱する
上記をしっかりと頭に入れながら、食中毒菌を防ぐように務めることで、原則に沿った行動を取れるようになります。
食中毒を防ぐポイント6つ
食中毒を防ぐ際のポイントを6つ紹介します。原則を見てもイメージが掴めなかった方は以下を参考にしてみてください。
買い物
買い物をするときには、新鮮な食材を選ぶようにしましょう。賞味期限なども確認した上で購入するようにしてください。
購入後は、生鮮食品はビニールに入れて液漏れを防ぎ、寄り道はせずに帰りましょう。
家庭での保存
家に着いたらすぐに保存してください。冷蔵庫は10℃以下。冷凍庫は、−15℃以下を保つようにしましょう。
7割以上詰めないようにしてください。詰めすぎると冷却効率が悪くなり、冷蔵庫内が温かくなってしまいます。
生鮮食品を扱う前と後は、ハンドウォッシュを徹底してください。
下準備
下準備する際にも、必ずハンドウォッシュをしましょう。野菜もしっかり水で洗うようにしましょう。生肉・魚を切るまな板と野菜を切るまな板は分けておくと安心です。
使用するふきんは、使用後に熱湯消毒と乾燥をおこないましょう。
調理
調理前にもしっかり手を洗ってください。肉や魚は、レアの状態で食卓に出すことは避けましょう。75℃以上1分加熱を目安にしてください。
食事
食事をする際には、石鹸でよく手を洗ってください。調理後はできるだけ早く食べることを意識し、長時間放置しないようにしましょう。
残った食品
残った食品は、キレイな容器に冷蔵保存をします。また食べるときには、臭いや見た目をチェックし、異臭や変色があれば食べずに捨てるようにしてください。
温め直すときは、75℃以上になることを意識しましょう。スープなどは沸騰するまで加熱するのがおすすめです。
まとめ
今回は、食中毒について紹介しました。食中毒は身近で発生する可能性があります。今回紹介した予防策や原則を頭に入れながら調理していきましょう。