家事と育児、仕事を両立するとやることが多く、自分の時間を確保するのが難しくなってしまいます。毎日、時間に追われながらさまざまな作業をこなし、どのように工夫すればうまく時間を使えるのか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
家事・育児・仕事を両立するためには、スケジュールを把握しつつ、それぞれの作業を楽にするための工夫や周囲との分担が大切です。そこで今回は、家事・育児・仕事を両立するためのスケジュール例の紹介をはじめ、それぞれの作業を効率化するための工夫について解説します。
家事・育児・仕事の両立は大変!
近年では共働きの家庭が増えており、家事・育児に加えて仕事もこなさなければならず、すべての作業を一日のなかで両立しなければならない環境に置かれている方が増えています。しかし、疲れている状態で山積みのタスクを処理するのは、簡単なことではありません。
家事だけに着目しても、一日3回の料理や毎日の洗濯・掃除などさまざまで、ある程度まとまった時間を必要とするものも多いといえます。
朝早くに起きて子どもの面倒を見ながら仕事の準備を整え、疲れて帰宅したあとは再び子どもの相手をしながら食事の準備に追われます。夕食が一段落してからようやく片付けられていない家事に順番に取りかかり、気が付けば就寝時間を迎えているというケースも少なくないでしょう。
仕事をしていると家事の時間が朝早くや夜遅くに偏りやすく、限られた時間のなかですべてをこなして両立することは、現実的に難しいといえます。
どうにか両立しようとして頑張りすぎてしまうと、疲労が蓄積して体調を崩したり、溜めたストレスを子どもにぶつけてしまったりすることもあります。心身の健康を守り、家庭内を穏やかに保つためにも、無理のない範囲で両立できる方法をあらかじめ考える必要があります。
家事・育児・仕事を両立する場合のスケジュール例
家事・育児・仕事を無理なく両立させるためには、一日のなかでこなさなければならないタスクを整理して、ある程度スケジュールを立てておくことが大切です。やみくもにすべての作業をやり遂げようとすると効率が下がってしまうため、まずは一日の流れを可視化しましょう。
パートタイムで働く場合のスケジュール例
5:00 起床、朝食・お弁当の準備、洗濯
6:00
子ども起床
6:30
朝食、あと片付け
8:00
子どもを保育園へ送り、出勤
8:30
会社到着、勤務開始
15:00
勤務終了、帰宅
16:00
子どものお迎え、買い物
17:00
夕食の準備
18:30
夕食、あと片付け
19:30
お風呂
20:30
子どもを寝かしつける
21:00
洗濯物を取り込みたたむ
21:30 残った用事、自分の時間
23:00 就寝
15時に退勤するパートタイムで働く想定スケジュールでは、夕方以降であれば比較的余裕があります。帰宅後から子どものお迎えや買い物の合間など、状況を見ながら掃除などの家事に取りかかることもできるでしょう。
常勤として働く場合のスケジュール例
5:00 起床、朝食・お弁当の準備、洗濯
6:00
子ども起床
6:30
朝食、あと片付け、保育園の準備
7:30
子どもを保育園へ送り、出勤
8:30
会社到着、勤務開始
17:30
勤務終了、帰宅
18:30
子どものお迎え、買い物
19:00
夕食の準備
20:00
夕食、あと片付け
20:30
お風呂
21:30
子どもを寝かしつける
22:00
洗濯物を取り込みたたむ
22:30残った用事、自分の時間
23:30 就寝
常勤として働く場合は、帰宅時間が遅くなりやすいため、夕食の準備などを要領よく済ませる必要があります。早朝と子どもが就寝したあとの時間を有効活用することが大切になるでしょう。
家事・育児・仕事を両立させるための工夫
家事・育児・仕事を両立させるためには、それぞれの負担を軽減するための工夫が重要です。次に紹介する方法を取り入れて、少しでも毎日の作業を楽にしましょう。
家事を両立させるための工夫
家事を楽にするための便利アイテムを購入したり、掃除や料理をサポートしてくれる家電を導入したりするのがおすすめです。また、できるだけ家族やパートナーと家事を分担し、ワンオペ(一人での作業)にならないように心がけましょう。
平日は仕事があるため、休日にまとめて料理を作り置きしておくと、料理にかかる時間を短縮できます。買い物はネットスーパーや宅配サービスなどを活用すると、必要なものを自宅にいながらそろえられるので便利です。どうしても手が回らないときは、家事代行サービスを利用するのも手段の一つです。
育児を両立させるための工夫
ある程度子どもが大きくなっている家庭であれば、家事を子どもに手伝ってもらうと負担を軽減できます。幼い子どもがいる場合は、頼れる家族に面倒を見てもらうとよいでしょう。協力を仰げる人が周囲に見つからないときは、子どもの世話をお願いできるベビーシッターに依頼すると、家事の時間や休息の時間を確保できます。
仕事を両立させるための工夫
仕事中の育児を頼める相手がいない場合は、長時間勤務が難しいと感じることも多いでしょう。勤務先に時短勤務をお願いできるようであれば、一日のなかで時間に少し余裕が出るのでおすすめです。
テレワークを導入している会社であれば、在宅勤務も選択肢の一つです。
通勤に時間がかかり、まとまった時間を確保できない人は、自宅から近い職場に転職したり、仕事を休む日を増やしたりする方法も考えられます。
まとめ
家事・育児・仕事の両立はやることが多く難しい面もありますが、事前にスケジュールを立てて一つひとつこなしていくことで効率的に達成できます。自分一人で解決しようとするのではなく、周囲の協力も積極的に仰ぐとよいでしょう。
分担できる人が見つからない場合は、家事代行やベビーシッターなどの外部サービスを利用するのも手段の一つです。無理なく毎日を送るためにも、家事や育児を楽にするさまざまな工夫を取り入れましょう。