共働きの家庭では、家事を分担する場合が多いでしょう。しかし、夫婦によってはなかなか家事分担がうまくいかず、時間に追われて疲れきってしまったり、相手にストレスを溜めて喧嘩に発展したりするケースも少なくありません。
共働きの家事分担がスムーズに進まない原因は、お互いの認識のズレにある可能性が高いといえます。そこで今回は、共働きの夫婦が家事を分担するコツや、忙しいときの時短テクなどについて解説します。
共働きの家事分担がうまくいかない原因は?
共働きの家事分担がうまくいかない原因は、夫婦間の認識の違いから生じるケースが多くあります。それぞれの視点から具体的に見ていきましょう。
妻と夫の認識のズレ
夫は積極的に家事に協力しているつもりでも、妻から見ると「私ばかり家事をしている」「もっと協力してほしい」と思われている場合があります。お互いが「自分は十分やっているのに、相手は不十分だ」と感じていると、家事分担がうまくいかない可能性は高くなるでしょう。
妻はどう感じている?
子どものいる家庭は妻がこなさなければならない家事が多くなる傾向にあり、妻が夫に対して不満を溜め込みやすくなります。「家事を手伝っている」という夫のスタンスに共感できない妻も多く、「手伝うのではなく、当たり前にやってほしい」と思っていることもしばしばあります。
夫はどう感じている?
自分は家事に十分協力しているはずなのに、妻から「もっと家のことをやってよ」と不満を漏らされ、ストレスを感じるケースがあります。「妻よりも自分のほうが収入は多いのに」という意識がある場合は、「自分は外で遅くまで働いているし、付き合いで早く帰れない日も多いのに、そんなにたくさん家事はできない」と思うこともあるでしょう。
共働きでも家事分担をうまくするポイント
共働きでも、工夫次第でお互いに納得のいく家事分担は可能です。覚えておきたい3つのポイントをまとめてご紹介します。
家事を「可視化」する
「自分ばかり負担を強いられている」と思う原因の一つは、「やらなければならない家事がお互いのなかで明確になっていない」という部分にあります。紙に書き出したりToDoアプリを活用したりして、すべての家事を可視化してみましょう。
タスクが明確になると、お互いに想定していなかった家事が見つかる場合もあります。一覧を作成したうえで、どちらがどの家事を担当するのか、話し合って決めていけば、一方の負担が必要以上に重くなることを避けられます。
苦手分野をフォローし合う分担がおすすめ
家事分担は、できるだけ「5:5」の比率に近づけると不公平さを感じにくくなります。家事の種類だけでなく、内容も考慮して重みづけしながら、同程度の負担に収まるようにするとよいでしょう。
家事には人それぞれ得意な分野と苦手な分野があるため、夫婦で苦手な分野をフォローし合うのがおすすめです。例えば朝に強いほうがゴミ出しをする、料理が得意なほうが食事の準備を行なうなどの分担にすることで、家事を効率的に進められます。帰宅時間が一定していない夫婦は、「手が空いているほうが担当する」というスタンスにすると納得しやすくなるでしょう。
家事分担表を作成する
話し合いだけで家事分担を決めても、忙しい毎日のなかでは忘れてしまう可能性もあります。相手が家事を忘れたことによってストレスを溜めたり、喧嘩に発展したりすることを避けるためには、家事分担表を作成して家の中のわかりやすい場所に貼っておくのも有効です。
トイレの壁や冷蔵庫の扉など、日常的に目に入る部分に貼ると一日に何度も確認できるため、忘れにくくなるでしょう。また、ToDoリストを作れるアプリなどを活用する方法もあります。
共働きにおすすめの家事時短テク
共働きの夫婦は仕事から帰ったあとの限られた時間で家事をこなさなければならないため、時短テクが必要不可欠です。自分の時間を確保するためにも、負担を軽くできる方法を覚えておきましょう。
時短家電に頼る
最近では、家事をサポートする数々の便利な家電が登場しています。洗い物の手間を削減する食器洗浄機や、調理時間を短縮する電気圧力鍋、自動的に掃除してくれるお掃除ロボットなど、時短につながる時短家電に頼るのもおすすめです。
ランドリールームを活用する
ランドリールームがあれば、干した洗濯物を畳んであらためて収納する必要はなくなるため、洗濯にかかる時間を大幅に短縮できます。専用の部屋がなければ、使っていない空き部屋をランドリールーム代わりに活用する方法もあります。
ネットスーパーを利用する
ネットスーパーを利用すれば、家にいながら買い物を済ませられます。米や水などの重い荷物も家に届けてくれるため、新鮮さを重視する肉や魚だけを近所のスーパーで購入するのもよいでしょう。
まとめて片付けない
片付けや掃除を溜め込むと、すべて片付けるためには膨大な時間がかかります。さらに、長い間放置した汚れは落ちにくくなるため、なるべく早いうちに対処することが大切です。あとから取りかかるのではなく、汚れが目に付いたときに掃除を済ませることをおすすめします。
家事代行に頼るのもあり
育児に追われて家事の時間が取りにくい時期や、仕事が忙しくて手が回らないときなど、夫婦で家事分担ができない場合は、家事代行に頼るのも選択肢の一つです。日常に余裕が生まれ、自分の時間を持てるようになり、疲労やストレスの緩和につながります。
まとめ
共働きの家事分担がうまくいかない原因は、双方の認識のズレにある場合が多いといえます。家事をすべてリストアップしたうえで、できるだけ公平に分担を決めると納得感が出やすいでしょう。苦手分野をフォローし合うなどの配慮も大切です。
家電やネットスーパーなども家事の時短に効果的ですが、どうしても時間が取れない共働き夫婦は、家事代行サービスの利用を検討するのもおすすめです。さまざまな手段を講じて、家事の負担を少しでも軽くしましょう。