家事代行サービスは手間のかかる家事をプロが代わりにこなしてくれる、忙しい夫婦の強い味方です。とはいえ、思わぬトラブルに発展する場合もあるので、実際に利用することに不安を覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、家事代行サービスで起こりやすいトラブルについて紹介します。もしもの場合の対処法やトラブル対策についても解説するので、家事代行サービスの利用を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
家事代行サービス利用時に起こりやすいトラブル
家事代行サービス利用時に特に起こりやすいトラブルは、次に紹介する3つです。それぞれの性質をよく理解して、トラブルを未然に防ぎましょう。
料金トラブル
最も厄介なのが、料金に関するトラブルです。利用者が契約内容をしっかり確認していない場合に起こりやすくなります。
予想していなかった超過料金を請求された、コースの料金が思っていたものとは異なっていたなどがよくあるケースです。延長料金やスタッフの交通費、鍵の預かり費用やキャンセル料などは追加料金として設定されていることが多いので、事前によく確認しておきましょう。
スタッフとのトラブル
利用者とスタッフのコミュニケーション不足が原因で起こりやすいトラブルです。双方の間で作業内容の認識が違っていて、本来やらなくても良いことまでやってしまった、要求した作業が行なわれていなかったなどのトラブルが起こりがちです。また、単純にお互いの相性が合わない場合もあります。
破損トラブル
スタッフが作業中に、自宅の物を破損してしまうトラブルも少なくありません。掃除中に家具などを傷つけてしまった、食器を洗う際に誤って割ってしまったなど、思わぬ事故が起こる場合もあります。
どうしても壊れたり傷ついたりしては困るものがある場合は、事前に安全な場所に移動させるか、触らないように伝えておきましょう。
家事代行サービス利用時にトラブルが起きた際の対処法
どんなに注意していても、思わぬトラブルが起こってしまうこともあるでしょう。ここでは、トラブルが起きた際の具体的な対処法について紹介します。
家事代行サービスの会社に連絡する
家事代行サービスの利用中に何らかのトラブルが起きた際は、速やかに依頼先の会社にトラブルの内容を連絡しましょう。問題が発生した日時や起こったことをなるべく具体的に伝え、解決に向けて動いてもらうことが大切です。
消費者センターへ相談する
トラブルが深刻な場合、自分の力だけでは簡単に解決できない可能性も考えられます。その際は、一人で抱え込まずに消費者センターに相談してみましょう。消費者センターには過去の相談事例をもとに対応策や解決策のノウハウが蓄積されています。適切に対処することで、迅速かつ確実な解決に近づきます。
クーリングオフ制度を利用してみる
契約後でも、クーリングオフ制度で家事代行サービスを解除することは可能です。契約後に「来てもらう必要がなくなったので解除したい」など事情に変化があった場合は、クーリングオフ制度を使えるかどうか確かめましょう。
ただし、一部の契約では、クーリングオフが認められないケースもあります。あらかじめ規約によく目を通したうえで、慎重に契約を進めることが大切です。
家事代行サービス利用でトラブルを防ぐためには
できるだけトラブルを防ぐためには、利用者側にも気を付けるべきポイントがいくつかあります。サービスの利用前には以下のことに注意してください。
契約前にサービスの内容や料金についてしっかり確認する
契約前には、サービス内容や料金について細部までしっかり確認しておきましょう。作業を依頼できる範囲を把握し、キャンセル規定や超過料金などにもしっかり目を通すことで、トラブルの可能性は低くなります。
貴重品は必ず保管しておく
自宅に家族以外の第三者が立ち入ることになるため、貴重品は必ず目立たない場所に保管しておくことが大事です。必要に応じて金庫を活用してもよいでしょう。
また、「この部屋には入らないように」「この引き出しには触らないように」など、事前に注意事項を伝えておくのも有効です。
作業前の部屋の状況を撮影しておく
破損や盗難が不安な場合は、事前に部屋の写真を撮影しておくことをおすすめします。万が一トラブルが起こった際に、もとの状態を証明する証拠になります。
依頼内容を明確に伝える
依頼主とスタッフの間で認識が違っているとトラブルになりやすいので、事前に依頼内容を明確にしてできるだけ細かく伝えましょう。どの部分をやってほしいのか、注意するポイント、触ってはいけない棚はどこかなど、具体的に指示することが大切です。
損害賠償保険に加入している業者かチェック
家事代行サービス会社は、一般的には損害賠償保険に加入しています。とはいえ、小規模な会社の場合は加入していない可能性もあるため、事前にチェックしておくことが重要です。
業者によって補償範囲や条件など異なる場合があるので、合わせて確認しておきましょう。
まとめ
利用者と家事代行サービス業者の認識が違っていると、予想していなかったトラブルに発展する場合があります。契約前に十分に契約内容をチェックし、作業範囲や利用料金を明確にしたうえで利用するように心がけることが大切です。
実際にトラブルが起こったときは、一人で解決しようと悩まずに消費者センターなどの公的機関への相談も検討しましょう。適切に対処することが、事態のスムーズな解決につながります。