家事代行サービスを産後に利用するメリットとは？具体的なサービス内容なども解説

産後の体はとても疲れやすく、子供の世話と家事の両立で大変な思いをしているお母さんも多いでしょう。産後の体が回復するまでには時間が必要のため、それまではなるべく家事をしないことが大切です。ほかに子供を見てくれる人がいない場合は、家事代行サービスで家事の負担を減らすことも検討してみましょう。

今回の記事では、産後の家事の悩みと家事代行サービスを利用するメリット、依頼できるサービス内容についてご紹介します。

産後の生活や家事における悩み

産後の体の状態と、生活や家事における悩みを紹介します。

体がしんどくて家事ができない

産後の体は、妊娠前に戻ろうとする産褥期（さんじょくき）に入ります。産褥期は全体で産後6～8週間ほどかかり、この期間はなるべく安静にするのが望ましいと言えます。しかし現実的には、これほど長期間安静にするのは難しい家庭も多いでしょう。個人差はありますが、家事を控えたほうがいい最低期間は、産後2週間～1ヵ月ほどと言われています。

なお、出産時の出血量は平均500ml、量が多いと800～1,000mlにもなります。産後の体がしんどく感じる原因の一つはこの出血量によるものです。産褥期に十分な休養をとらないと失血が戻らず、体調が回復しないため休養をなるべくとることが大切です。

また、妊娠中は子供が出やすくなるよう、筋肉をゆるめるホルモンが分泌され、出産を機に筋肉量が低下し、うまく歩けない、立つと足がふらつくなどの変化が起こります。

体をうまく支えられない中で家事をする大変さに加え、授乳でエネルギーが大量に消費されるため、産後のお母さんの体は常に疲れている状態なのです。

睡眠不足になる

夜泣きの泣き声で起こされ、まともに睡眠がとれないことは産後の大きな悩みです。いつ泣き止むのかわからない夜泣きに、心身ともにつらい思いをするお母さんも少なくありません。また、子供が夕方になると泣きだす「たそがれ泣き」により、家事の手が止まってしまうこともよくあります。

ストレスを発散する場所がない

産後は子供に付きっきりで、自分に使える時間はほとんどなくなります。ショッピングや趣味など、ストレスを発散する機会がなくなり、ストレスをため込んでしまうお母さんも多いのが現状です。

また、産後はホルモンバランスが不安定で、無性にイライラしたり、憂うつになったりするお母さんも少なくありません。ストレスが発散できない状況が重なると、心身ともに悪影響を及ぼしかねないため注意が必要です。

産後に家事代行サービスを利用するメリット

産後しばらくは体の状態が万全とは言えず、ストレスもたまりやすくなるため、安静にしていることが大切です。体調が回復するまでは無理をせず、家事代行サービスの力を借りるのもよいでしょう。産後の生活が大変なお母さんだけでなく、仕事で家を空けることが多いパートナーの方も、家事代行サービスのメリットを確認してみてください。

体調回復に専念できる

先ほど紹介した通り、産褥期はできるだけ休養をとることが大切です。家事代行サービスを利用すると、毎日の家事の負担が軽減でき、お母さんは体調回復に専念できます。体が思うように動かない産後の状態で無理に家事をすると、体調回復に支障をきたす可能性もあります。家事代行サービスに任せることで、家事に対するプレッシャーを感じずに済むことは精神的にも良い効果をもたらすでしょう。

子供の世話に時間を割くことができる

毎日の家事を家事代行サービスに依頼すると、お母さんは育児に専念できます。子供の成長スピードはとても速く、昨日できなかったことが今日はできた、という場面も多いものです。家事代行サービスに家事をお任せすることで、我が子の成長の瞬間をしっかり見届けられるでしょう。

自分の趣味の時間をとりやすい

家事代行サービスの利用で家事に時間をとられなくなるため、自分のための時間を作りやすくなります。趣味や習い事などに打ち込むことで、日々のストレスが発散しやすくなるでしょう。

スタッフから育児のコツを学べる

家事代行サービスのスタッフの多くは、子育て経験のある主婦です。はじめての育児でわからないことがあっても、子育てのプロから育児や家事のコツを学ぶことができます。悩みを相談できる人が近くにおらず不安を抱えている方であれば、家事代行サービスのスタッフは心強い味方となるでしょう。

産後に依頼するのにおすすめの家事代行サービス

家事代行サービスを利用する際、産後のお母さんの助けになるサービスを紹介します。

掃除

掃除は全身を使うため、産褥期のお母さんにとって一番つらい家事といえるでしょう。家事代行サービスでは、掃除機がけや部屋の片付け、お風呂などの水まわりの掃除、玄関まわりといった、さまざまな場所の掃除を依頼できます。

産後の掃除で注意が必要なのは、体の負担が大きいお風呂掃除です。産後は骨盤が開いており、お風呂掃除をすると骨盤を傷めてしまいます。

産褥期はできるだけ安静にすることが大切なので、ほとんどの家事を依頼することをおすすめします。体調が徐々に戻ってきたら、自分が苦手としない部分の掃除は自分でやるようにしてもいいでしょう。

料理

産後は筋力が低下するので、キッチンに立つだけで体に負担がかかります。子供から目が離せない中で料理をする必要があり、産後の料理は大変の一言に尽きるでしょう。

家事代行サービスでは、数日間分の料理の作り置きをリクエストできます。キッチンに立つ負担を大幅に軽減できるうえに、作り置きを温めるだけで食事が完成するメリットは大きいでしょう。また、料理サービスでは栄養バランスがいい食事を提供しており、お母さんの栄養を分け与える母乳にもいい影響をもたらすはずです。

子供の世話

家事代行サービスは家の中の家事だけでなく、子供の送り迎え、ミルクやおむつ交換といった子守も依頼が可能です。仕事をしているお母さんにとって、子供を見てくれるサービスはとても心強いでしょう。また、すぐに汚れる子供服の洗濯、おむつや日用品の買い出しを依頼することも可能です。

以上、さまざまなサービスとメリットを紹介しましたが、会社によって対応の可否は異なります。サービス内容も会社ごとに違いがありますので、依頼の前に確認しておきましょう。

まとめ

産後のお母さんの体は失血や筋力の低下で疲れやすく、少なくとも2週間～1ヵ月程度は家事をお休みすることが基本です。両親や友人など、ほかに頼れる人がいない場合は、1人で抱え込まず、家事代行サービスの力を借りるのもおすすめです。

家事代行サービスでは掃除や料理、子供の世話と、産後のお母さんの助けになるサービスを多数提供しています。家事の負担が大幅に軽減できることで、育児に専念できたり、自分の時間を作ったりと、さまざまな活用法が可能です。

心と体にゆとりが生まれ、母子ともに健康的な生活が送れるようになる、家事代行サービスをぜひ利用してみてください。